淡路島にIT関連の職場がないということ

近年、子供向けのプログラミング教室が増えていますが、そこは実践的なプログラミング技術というより、どちらかと言えば論理思考能力を養う場です。

そしてその論理思考ですが、世の中の様々な問題の解決にはなくてはならない要素です。

これまでコンサルタントして企業様の事業再構築に関わってきましたが、特に組織内で何か新しい取り組みを始める際には様々な課題が発生します。その課題を乗り越えるには、感覚的に出てくる「そんなの無理だ」「今までやったことがない」という意見に対してその問題点を細かく分解し、具体的に何がどう無理なのかをひも解く必要があります。時には社内で感覚的に考えられていた物事を数字で表さないといけない場面も出てくるので、数字で物事を考える習慣も必要です。

解決すべき問題が感覚的に話し合われていて、基にすべき事実がどうなのか分からないため解決策が見いだせない──そんな状態を前に進めるために、具体的な事実を並べて客観的に考えるのに必要なのが論理的思考です。

ただ、理屈だけでは人は動かないので、論理的に導き出された結論を相手の感情も考えながらうまく伝えないといけませんが、課題の根源を探るには論理的思考能力は欠かせません。

IT業界などプログラミングが必要な仕事をするには、その論理的思考能力が必須なのです。プログラムは感覚ではなく理屈で動くからです。論理的思考能力がなければ必要な動作を秩序だって処理するプログラムは書けません。

そして現在、淡路島には明確にIT企業と謳えるような、プログラミング業務などを主とする職場がありません。つまり問題解決に大きく役立つ論理的思考能力を持つITエンジニアが働く場がないのです。論理思考を使って働く場がなければ、淡路島の外に出ていくしかありません。

大きな話をすれば、そのような形で論理思考ができる人材が残ることができなければ、問題に対して感情論でぶつかることが多くなってしまい、建設的な議論ができる機会がどんどん少なくなってしまうということです。

それは発展機会を逃すという点で、地域にとって大きな損失ではないでしょうか。

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